不登校の体験談②
ここでは私が実際に体験したことを語りつつ、現在の私の観点からその事柄に関する意見や見解などを述べていきます。
第一次登校拒否の時は、やはり学校に行かなくてはならないと思い学校に行ったのである。そして、その時は先生が「大丈夫」と私にやさしく問いかけたのである。それから2ヶ月ほどの期間は特に何か特別なことはありませんでした
ところが、第二次登校拒否がはじまりました。それは何が始まりかははっきりした記憶はありません、スパルタ的な教育をする先生に顔を合わせたくないいうことが原因であったとは覚えています。また、担任の先生に気にくわないことをしないかという不安ありました。まず、一週間ぐらい学校に行かなかったのであるが、それでも一度学校へ行きました。それに対して先生は何か感づいていたのか、私を呼び出して仮病を使って学校を休んだと判断し、怒られてひっぱたかれました。そのことからの次の日から私は不登校になりました。私はそのような先生のやり方が気にいらず、学校に行きたくなくなったのです。それが2週間ほど続き合計で約3週間続いた第二次登校拒否でありました。しかし再度、やはり学校に行かなくてはならないと思い学校へ登校しましたが、さすがの先生にも不安が募ってきたのか、私を呼びだしてさまざまなことを質問してきました。誰かにいじめられているのではないだろうなどと疑われましたが、登校拒否になっている本当の理由を言えば、怒られるかもしれないという恐怖心から本当のことは言えませんでした。そこからは何事もなく小学二年生になっていきました。
小学二年生になっても担任の先生が変わることはなく、スパルタ的なやり方は変わらなかったが、私はもう慣れたのか嫌ではありましたが、登校はしていました。しばらく平和な時期が続いていましたが、先生に対する恐怖心はずっと抱いていました。その先生が、他の生徒に対しても何度もなく蹴ったりひっぱたいたりしている姿を目にして、私の中で恐怖心と不満ではじまったのが第三次登校拒否で、小学二年生の二学期の終了まで続いたのであるが、特別何ヶ月もの間、休み続けたというわけでもありませんでした。
第三次登校拒否では二週間程度の仮病による休みが何度か繰り返さていましたが、休んだ後に学校に行くと、その先生は私が仮病で学校を休んでいると判断して、怒ってひっぱたいたり蹴ったりしていました。そのようなことから私は先生に対する不満が募るばかりでした。第三次登校拒否では私の両親も不安になってきたのか、登校拒否として考えだしたのである。その両親の様子が一番わかるこの頃の事件が「扇風機事件」である。
扇風機事件とは第三次登校拒否中に私が扇風機に指を挟んで大けがをしたことであるが、仮病だとわかっている親や先生に対して学校を休むための好都合な理由でした。私は少し指が痛かったのだが、大げさに指が痛いと嘆き学校を休んでいました。両親は学校に行きたくないという私の気持ちはわかっていたと思われますが、その本来の理由はわかっていなかったと思います。しかし、両親はどうしても私を学校に登校させたいという気持ちがあり、近所に住んでいたおばさんの支援をお願いしたのです。そのおばさんは私を学校に行かせようと思い努力してくれました。何日もかけて私と一緒に学校に行く道の距離を延ばしていくという作戦である。最初は家の前までという風に毎日のように距離が延びていったのである。続けていたのは3日ほどであったが、そんな時、クラスメイトからのメッセージが私の家に送られてきました。それは「早く学校にきて遊ぼうね」などというメッセージが書かれていました。しかし、そのたくさんのメッセージであるが、先生のメッセージは入っていなかったのである。私はそれから登校して三学期も終わりました。
ここからは現在の私の見解になりますが、第三次登校拒否も結局はスパルタ教育に対する不満と先生に対する不満と恐怖感が原因であるといえるのですが、この段階ではもう誰かにSOSを出していたかもしれません。最終的な解決となったクラスメイトからのメッセージは先生の企画だと思うのであるが、先生からのメッセージがなかったことについては今も疑問でです。その後、登校してから、その私に対する先生の態度が少し変わったことは記憶にあるのです。このことから先生も私の登校拒否の原因に気づいたのかもしれません。
登校拒否とはさまざまな要因が絡んで起こる問題といえますが、今回のような担任教師の教育方針が原因であったということに関して、本音を伝えられなかった私と担任教師の気づきのなさが引き起こしたことことだと考えられます。だからといって、この担任教師が教育に対して一生懸命であったことを否定するつもりはありませんが、あまりやり過ぎてしまうと、子どもに恐怖心を与えて不登校の問題にまで発展してしまうということです。どんなことでも過度にやりすぎてしまうのはよくないという良い例になっているのではないでしょうか。このようなことを二度と起こさないように教師が自分の教育方針を常に意識しておく必要があると考えます。
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