昼夜逆転の生活リズムを戻す方法

ADHDを持ったお子さんや不登校になっているお子さんにありがちなのが昼夜逆転の生活リズムになってしまうことです。こういった症状に陥ってしまうと元の生活リズムに戻すのは簡単ではありません。
そういったお子さんの生活リズムを元に戻そうと必死になりご両親や保護者の方が多くみられますが、まず知っておかなければならないのが、ADHDを持ったお子さんが概日リズム睡眠障害を併発してしまった場合と、単に生活リズムがズレてしまっている場合とでは構造そのものや治療方法などが異なります。

■ 単に生活リズムがズレてしまった場合
今回はこちらのケースを中心に話をしていきたいと思います。私は医者ではありませんので医学的な専門知識に関する説明は割愛します。ただ、生活リズムがズレてしまい昼夜逆転のスタイルになってしまっている場合は酷い睡眠障害ではありませんので生活スタイルの改善を行っていけば元に戻すことは可能です。だからといって焦って無理矢理に元の生活リズムに戻そうとしてはいけないということを念頭に入れておくことが重要になります。

例えば約12時間の生活リズムのズレがあって昼夜逆転の生活になってしまっている場合、この12時間のズレを元に戻すにはそれなりの時間はかかります。単純に就寝時間となっている昼間の時間帯も眠らず、夜になってから就寝するようにすれば元に戻りそうな気がしますが、そう簡単ではありません。昼間、眠気に耐えて起きていた分、体も疲れています。その状態で夜に就寝したとしても、眠気に耐えていた時間分、長く眠ってしまいます。そうなってしまうと朝起きるつもりが昼前まで眠り続けてしまう過眠症になってしまう可能性があります。そして今度は長時間起きてしまって生活リズムが余計に狂ってしまうわけです。

では、どのように生活リズムを元に戻していくようにすればよいのかというと、人によってさまざまな治療法はありますが、私の経験上では徐々に時間を戻していく方法が得策です。もちろん、睡眠専門医と相談して元に戻していく方法を検討するのがいいのですが、毎朝6時に就寝するのであれば、その2時間前くらいの午前4時頃に眠剤を投与(薬の効果時間によります)して、午前5時に就寝するようにしていきます。それに慣れてくれば、今度は午前3時頃に薬を投与して、午前4時に就寝するようにしていきます。要するに就寝時間を少しずつ戻していきます。しかし、医師によってそれでも眠剤は必ず夜に服用しなければいけないと言われるかもしれませんが、この方法だと早く目が覚めてしまったり眠剤そのものが体に慣れてしまって効かなくなる恐れがあるので、そこは医師とよく相談してください。

その他、適度な運動や日光を浴びることも改善につながりますが、深夜に行うのは難しいといえるでしょう。また、光療法などもありますが、私個人はあまり効果がみられませんでした。

※ ADHDから睡眠障害を併発してしまった場合
私は医者ではありませんので医学的な専門知識に関する説明は割愛しますが、ADHDのメカニズムで少し説明している通り、ADHDを持っているお子さんは脳機能による切り替えスイッチが遅いので睡眠リズムが崩れやすいのです。私の経験上の話になりますが、ADHDの専門医ではない病院などで処方された眠剤等で無理に生活リズムを整えようとすると、余計に睡眠リズムが狂ってしまうことがあります。ただし、ADHDの専門医と相談しながら上手く薬を投与しながらある程度の訓練をすることによって軽減はされます。しかし、人によっては長くは続かず季節の変わり目などで、再び睡眠リズムが狂ってきます。ADHDによって併発された概日睡眠リズム障害の完全な治療法は残念ながら現在医学では困難なようです。

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