睡眠障害の併発
幼少期の頃から入眠困難と起床困難は体験していたが、その頃から発達障害による睡眠障害併発していたと思われます。うちでは9:00が消灯時間であったが、5分もたたないとうちに私の隣で寝ていた妹の寝息が聞こえてきた。ところが、私は、なかなか寝付けず天井の木目を見たり、布団にもぐりあれこれ物事を考えていた。ときどき親や大人が部屋を除きにきたときに起きているのがバレて「早く寝なさい」とよく叱られていた。そうとはいえ、登校拒否などの問題もありながら、学校生活に問題は起こらなかった。
ところが中学三年生になってから、授業中に居眠りするようになった。別に夜更かししたというわけでもないが、とにかく眠くてたまらないという状態だった。当然、授業中宇に居眠りをしていると先生に叱られていました。私が睡眠障害だと診断されたのは高校生になってからではあったが、実はこの時点で既に睡眠障害が本格的に併発しはじめて、症状が悪化していたと思われます。授業中に居眠りをするというのはナルコレプシーの可能性が考えられますが、当時の私や周囲の大人達には気づかれませんでした。また、十分な睡眠時間をとっているにも関わらず授業中に眠気が襲ってくるのは、中途覚醒などでよく眠れていないことが原因だったかもしれません。それでもなんとか中学校を卒業することができたのです。
私は私立の男子高校に通うことになりました。ところが、その高校の教育方針には合わないと感じるようになりました。それでも両親からは「学校に行きなさい」と言われていたので、通学はしていましたが、ついに酷い睡眠障害を患うことになり、登校自体が不可能になりました。その睡眠障害の症状は1日に13時間~15時間も眠り続けてしまい、時にはおねしょをしてしまうことさえありました。父親からは「単なる怠け病」と言われましたが、そんな私の症状が異常と感じたのは母親と近所に住む仲の良かったおばさんでした。そして、病院で症状を伝えて診断されたのは異常な傾眠症だということで、すぐに検査入院するように言われました。傾眠症とは異常に長く眠り続ける睡眠障害の一種ですが、検査入院した結果、身体の異常は見つかりませんでした。その後、眠っている間の脳波の検査をしましたが、特に異常は見つからず、しばらく途方に暮れていました。
それから私は別の高校に入学したのですが、その高校でもあらゆる問題から睡眠障害が酷くなり登校できない状況になりました。そんなある日、母親が新聞に掲載されていた「睡眠覚醒リズム障害」という現代の若者に多く発症しているという記事を読んだようです。母親はすぐにその記事を書いた医師に連絡をして病院を紹介してもらったようです。私は、その紹介された病院へ行き、今までの症状を医師に伝えたところ「睡眠覚醒リズム障害」に間違いないと診断されました。まともに登校することは難しいと言われ、私は新しく入学した高校も中退することになりました。中退することを決めて、担任の先生に事情を話した時に「君は頭がいいので独学で勉強して大学検定(現在では高卒認定試験)を受けるといい」というアドバイスをいただきました。それからの生活リズムは崩れていたものの、独学で勉強していきました。
ところが、この「睡眠覚醒リズム障害」という睡眠障害を治すためにあらゆる睡眠専門の医療機関を受診していくことになります。当時、発達障害というのは世の中に広まっておらず、私の睡眠障害が発達障害によって併発されているものであるとは気づきもしませんでした。
現在ではADHD(注意欠陥・多動症)が睡眠覚醒リズム障害(概日リズム睡眠障害)を併発しやすいと言われていますが、当時はそのような情報もなく単なる睡眠障害として扱われてきたのです。
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