心理学用語①
不登校問題を抱える保護者の方はもちろん、これから心理カウンセリングを受けようと思っている方も少しは心理学用語を知っているとカウンセラーと話しやすく理解しやすくなります。自己分析においても、基本的な心理学用語を知っていれば少しは役立つでしょう。ここで知っていれば便利だと思われる基本的な心理学用語を少し紹介したいと思います。
・ラポール(Rapport)
ラポールとは心理カウンセリングにおけるカウンセラーと相談者(クライエント)との信頼関係のことである。心理カウンセリングではラポールの形成(信頼関係構築)が重要とされている。
・モデリング(Modeling)
心理療法におけるモデリングとは、相談者(クライエント)が問題の解決行動を起こす際に「〇〇の人のようになろう」「○○の人を見習おう」といった特定の人になりきろうとすることである。つまりモデルになる人の真似事をしていくこと。
・自我(ego)
自我とは「わたし」を指し、「わたしは〇〇したい」、「わたしの考えは〇〇である」など、わたしは~という主張が多い人は自我が強いと言われている。
・超自我(super ego)
超自我とは自我の欲求に対して「~してもよい」、「~してはいけない」という裁判官のように心の中で働きかけること。幼少期に親から「~してはいけない」と強くしつけられると強い超自我が形成される。
・イド(Id)= エス(Es)
イド(エス)は無意識の中にある自我の欲求のことで、イド(エス)で満足を求めようとするが、自我と超自我の統制を受ける。
・抑圧(repression)
防衛機制の一つである抑圧とは、自我がその不安をよび起こす衝動や欲求を無意識の中にしまいこんで、心の安定を得ようとする働きである。
・知性化(観念化)
防衛機制の一つである知性化とは、受け入れがたい感情や欲求に対して無意識の中で知識を用いて正当化しようとする心の動きで思春期に多く見られる。たとえば好きな女の子にフラれてしまった男の子が「女の子にフラれる確率も高いので、今回は運が悪かっただけだ」などと正当化するなど。
・アイデンティティ(Identity)
アイデンティティとは自我同一性と言われており「自分であること」「自分の存在証明」「真の自分」「主体性」などの意味で自己価値のこと。
・エディプス・コンプレックス(Oedipus Complex)
エディプス・コンプレックスとは男児が異性である母親に性愛的感情を抱き、無意識的に同性である父親に敵意を抱くことである。逆に女児が異性である父親に性愛的感情を抱くことをエレクトラ・コンプレックス(Electra Complex)というときがある。男児が「将来、お母さんと結婚するんだ」などというのが特徴的。
・テリトリー(territory)
テリトリーとは簡単にいえば縄張りのことで、他の侵入を許さないような独占者の領域のことである。人の心の中にもテリトリーは存在している。心の中のテリトリーに侵入しようとすると恐怖心や不信感を与えることがある。
・ステレオタイプ(stereotype)
ステレオタイプとは多くの人に浸透している固定観念や思い込みのことで、社会的に共有された固定的な観念によって作られている。ステレオタイプがプロパガンダ(宣伝活動による洗脳)に利用されることもあった。
・ナルシズム(narcissism)
ナルシズムは、自我の防衛機制の1つで、その特徴は自分自身に過度に心を奪われること。自己愛、自己礼讃、自己没頭、自己中心(egotism)は、ナルシズムと関係のある言葉である。
・帰属(attribution)
心理学でいう帰属とは出来事に対して他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程のこと。つまり、誰かもしくは何かのせいにするという、社会心理学における構成概念の一つである。他人の行動を視察し、その視察に基づいて、その人の動機、特性、意図、能力を知ろうとするわれわれの傾向のことである。
・コンフリクト(conflict)
コンフリクトとは直訳すると対立のことであるが、心理学ではコンフリクト状態とは心の葛藤状態を意味する。たとえば、「DVが酷い夫とはもう離婚しなければならない」と思いながらも「子供のためには父親は必要なので離婚してはならない」という二つの心が葛藤した状態のことを言う。
・浄化(catharsis)
自分でも気づいていなかった無意識の中にあるものを意識化すること。カタルシス効果とも呼ばれており心理カウンセリングを行っている際の「気づき」が代表的である。
あまり見慣れない言葉も多かったと思いますが、精神分析における防衛機制はまだまだあります。他のコラムでも紹介していますので割愛させていただきましたが、そもそも精神分析とは何であるのかを最後に説明しておきます。
精神分析とはジグムント・フロイトによって創始された、人間の精神の働きを研究した心理療法で、人間心理についての学問体系であるとされています。人間には意識と普段は気づくことのできない無意識があるというのを発見したとされています。
精神分析療法は相談者の問題に対して幼児期にあった出来事など過去に焦点を当てながら原因を探っていく、つまり「どうしてこうなったのか?」という過去にアプローチをする心理療法です。最近の心理療法ではあまり使われることはありません。
・ラポール(Rapport)
ラポールとは心理カウンセリングにおけるカウンセラーと相談者(クライエント)との信頼関係のことである。心理カウンセリングではラポールの形成(信頼関係構築)が重要とされている。
・モデリング(Modeling)
心理療法におけるモデリングとは、相談者(クライエント)が問題の解決行動を起こす際に「〇〇の人のようになろう」「○○の人を見習おう」といった特定の人になりきろうとすることである。つまりモデルになる人の真似事をしていくこと。
・自我(ego)
自我とは「わたし」を指し、「わたしは〇〇したい」、「わたしの考えは〇〇である」など、わたしは~という主張が多い人は自我が強いと言われている。
・超自我(super ego)
超自我とは自我の欲求に対して「~してもよい」、「~してはいけない」という裁判官のように心の中で働きかけること。幼少期に親から「~してはいけない」と強くしつけられると強い超自我が形成される。
・イド(Id)= エス(Es)
イド(エス)は無意識の中にある自我の欲求のことで、イド(エス)で満足を求めようとするが、自我と超自我の統制を受ける。
・抑圧(repression)
防衛機制の一つである抑圧とは、自我がその不安をよび起こす衝動や欲求を無意識の中にしまいこんで、心の安定を得ようとする働きである。
・知性化(観念化)
防衛機制の一つである知性化とは、受け入れがたい感情や欲求に対して無意識の中で知識を用いて正当化しようとする心の動きで思春期に多く見られる。たとえば好きな女の子にフラれてしまった男の子が「女の子にフラれる確率も高いので、今回は運が悪かっただけだ」などと正当化するなど。
・アイデンティティ(Identity)
アイデンティティとは自我同一性と言われており「自分であること」「自分の存在証明」「真の自分」「主体性」などの意味で自己価値のこと。
・エディプス・コンプレックス(Oedipus Complex)
エディプス・コンプレックスとは男児が異性である母親に性愛的感情を抱き、無意識的に同性である父親に敵意を抱くことである。逆に女児が異性である父親に性愛的感情を抱くことをエレクトラ・コンプレックス(Electra Complex)というときがある。男児が「将来、お母さんと結婚するんだ」などというのが特徴的。
・テリトリー(territory)
テリトリーとは簡単にいえば縄張りのことで、他の侵入を許さないような独占者の領域のことである。人の心の中にもテリトリーは存在している。心の中のテリトリーに侵入しようとすると恐怖心や不信感を与えることがある。
・ステレオタイプ(stereotype)
ステレオタイプとは多くの人に浸透している固定観念や思い込みのことで、社会的に共有された固定的な観念によって作られている。ステレオタイプがプロパガンダ(宣伝活動による洗脳)に利用されることもあった。
・ナルシズム(narcissism)
ナルシズムは、自我の防衛機制の1つで、その特徴は自分自身に過度に心を奪われること。自己愛、自己礼讃、自己没頭、自己中心(egotism)は、ナルシズムと関係のある言葉である。
・帰属(attribution)
心理学でいう帰属とは出来事に対して他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程のこと。つまり、誰かもしくは何かのせいにするという、社会心理学における構成概念の一つである。他人の行動を視察し、その視察に基づいて、その人の動機、特性、意図、能力を知ろうとするわれわれの傾向のことである。
・コンフリクト(conflict)
コンフリクトとは直訳すると対立のことであるが、心理学ではコンフリクト状態とは心の葛藤状態を意味する。たとえば、「DVが酷い夫とはもう離婚しなければならない」と思いながらも「子供のためには父親は必要なので離婚してはならない」という二つの心が葛藤した状態のことを言う。
・浄化(catharsis)
自分でも気づいていなかった無意識の中にあるものを意識化すること。カタルシス効果とも呼ばれており心理カウンセリングを行っている際の「気づき」が代表的である。
あまり見慣れない言葉も多かったと思いますが、精神分析における防衛機制はまだまだあります。他のコラムでも紹介していますので割愛させていただきましたが、そもそも精神分析とは何であるのかを最後に説明しておきます。
精神分析とはジグムント・フロイトによって創始された、人間の精神の働きを研究した心理療法で、人間心理についての学問体系であるとされています。人間には意識と普段は気づくことのできない無意識があるというのを発見したとされています。
精神分析療法は相談者の問題に対して幼児期にあった出来事など過去に焦点を当てながら原因を探っていく、つまり「どうしてこうなったのか?」という過去にアプローチをする心理療法です。最近の心理療法ではあまり使われることはありません。
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